まだ初期段階とはいえ、人工知能(AI)は今のところ運用担当者としてはあまり役に立たない。  少なくとも13本の上場投資信託(ETF)がAIツールにポートフォリオの運用を任せている。その大半が今年のテック株主導の相場上昇に乗り遅れ、ベンチマーク(指標)である米S&P500種などの指数に後れを取っている。AIをテーマとする投資熱が高まっていることを考えるとなんとも皮肉だ。銘柄選別という競争の激しい世界では、これがテクノロジーの限界なのかもしれない。