われわれは新冷戦の中にいるのだろうか。そうだとしたら、誰が勝利を収めつつあるのだろうか。  米国およびその同盟・友好国と中国・ロシア・イラン枢軸との間で地政学的対立が先鋭化し、その影響に政策立案者たちが頭を悩ませる中、こうした対立の性質についての見方は割れている。新たな冷戦のさなかにあるという意見もあれば、現在の状況は長年続いたソ連との闘争とは大きく異なっているため、冷戦と見なすのはそぐわないとくぎを刺す向きもある。  こうした論争は大して重要ではない。