ちいかわブームも促進
企業のマーケティングツールとして有効
ブームも手伝って現在、毎月の商品リリース数は、450種類以上にまで拡大。子ども向けの商品はもちろんのこと、全ての世代をカバーする商品展開を行っている。
「現在、最も売れているのは、『ちいかわ』というキャラクターシリーズです。原作の漫画がブームになり、アニメ化もされています。そのかわいらしさで、若い世代から圧倒的な人気を集めています」
圧倒的な人気の「ちいかわシリーズ」。漫画からアニメになり、世代を超えた人気を集めている 画像提供：一般社団法人日本カプセルトイ協会
さらに商品のジャンルも多様化している。ここ数年、企業とコラボしたカプセルトイが急増しているのをご存じだろうか。食品や雑貨メーカーが宣伝手法として活用するケースが増えている。
「実は企業側に大きなメリットがあるのです。以前のように広告費をかけてマスメディアで宣伝をする手法が、効果を発揮しにくい時代になっています。しかしカプセルトイならば、消費者が購入して、SNSに投稿することで拡散され、自然に知名度が上がっていきます。企業にとって非常に有効なマーケティングツールになっているのです」
企業と連携したカプセルトイも増えている（左：カンロ飴のピュレグミキーホルダー）。 カプセルトイは外国人観光客のお土産として人気を呼んでいる（右：駅のメロディーとアナウンスが楽しめるシリーズ） 画像提供：一般社団法人日本カプセルトイ協会
ちなみに、カプセルトイは、購入するだけでなく、それをスマホで撮影し、SNSに投稿するまでが、一連の消費行動だという。
