子どもが6歳になるまでに「腸活」すべき理由、アスリートの腸から得たヒントとは写真はイメージです Photo:PIXTA

脳と腸が密接に連携しており、心身のバランスを整える上でも腸は重要である――そんな「腸脳相関」のメカニズムが明らかになってきました。書店へ行けば関連書籍が多く並び、良好な腸内環境を保つことは健康の“一丁目一番地”という考え方が定着しつつあります。こうした中、じわりと広がり始めているのが「子どもの腸活」です。わが子の健やかな成長を願う親心に寄り添った、最新の商品・サービスを取材しました。

コロナ禍で空前の腸活ブーム
ヤクルト1000が一時入手困難に

 体に有益な「善玉菌」、害を及ぼす「悪玉菌」という言葉は、多くの方がご存じでしょう。悪玉菌のウェルシュ菌やブドウ球菌などは腸の中で腐敗を進めたり、老化に関係したりするとされます。そうした菌の増殖を防いだり、有害物質が体内に侵入するのを防いだりする善玉菌の代表格が、乳酸菌やビフィズス菌です。

 これら1000種類、数百兆個もの細菌がひしめき合う腸内の様子を花畑にたとえて「腸内フローラ」と呼ぶことも、すっかり定着した感があります。

 コロナ禍で健康への意識が高まった結果、腸内フローラの改善を目指す「腸活」が熱を帯びたのは必然と言えるかもしれません。たとえば、乳酸菌飲料の「ヤクルト1000」が人気で品薄状態となり、昨年の「新語・流行語大賞」トップ10に選ばれました。

 大正製薬グループが販売するロングセラー整腸剤の「新ビオフェルミンS細粒」は「生後3カ月から飲める」ことをアピールし、腸内フローラの検査を手がけるベンチャー「サイキンソー」は子ども専用の検査サービスを提供しています。腸活の波は今や大人だけでなく、子どもへも着実に広がってきたようです。