マイクロソフトは短期的な視点で物事を考えてはいない。この点は評価に値する。同社は米ゲームソフト大手アクティビジョン・ブリザードの買収完了に向けて19カ月間取り組んできたが、その過程でビデオゲーム業界の論理に反するような動きを見せてきた。その一つが、競合のゲームプラットフォームと早々に交わした多くの契約だ。それにより、大人気タイトル「コールオブデューティ」などのアクティビジョンのゲームを自社のゲーム機「Xbox(エックスボックス)」で独占的に提供せず、他のプラットフォームでも引き続きプレーできるようにすることを約束した。