米共和党の大統領候補による最初のテレビ討論会が23日に開催され、ドナルド・トランプ前大統領は討論会を欠席したが、それでも同氏にとって望み通りの展開となった。有力候補たちは2時間にわたって互いに言い争う内輪もめに終始し、支持率で首位に立つトランプ候補への批判はごくわずかにとどまった。今回の討論会はトランプ氏に挑む候補者らが全米に向け、とりわけ共和党予備選の有権者に対して、強い印象を与える初の機会となった。世論調査で圧倒的リードを保つトランプ氏は参加せず、代わりにX(旧ツイッター)上で事前収録したTV司会者タッカー・カールソン氏とのインタビューを配信した。トランプ氏に後れをとる他の候補たちは、進行役を務めたFOXニュースの司会者ブレット・ベイヤー氏が「部屋にいない象」と評したトランプ氏に対し、どのような立場をとるのか――彼を支持するのか、批判するのか――の決断を迫られた。