今夏の荒天について、気象学者のメッセージは「慣れろ」ということだ。  気象学者によると、山火事や洪水・熱波は今後さらに深刻化して、発生する頻度も増し、被災者が増えることも見込まれる。  「まだニューノーマル(新常態)が到来したとは言えない」。大気学者でカナダ・ブリティッシュコロンビア大学助教授のレイチェル・ホワイト氏はそう話した。「私たちが今、経験していることはおそらく、ニューノーマルに向かう途中の乗り継ぎにすぎない」  気象科学者の説明によると、長年にわたる温室効果ガスの大気放出で地球の温度が上昇、山火事による焼失面積の拡大や嵐の激化、熱波の長期化が起きている。