米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は25日、これまで実施した利上げでは景気を十分に減速させることはできていないとした上で、当面は政策金利を据え置く姿勢を示した。ただ、米経済が力強く持続的な成長を続ける中、今後のインフレ抑制には追加利上げが必要となる可能性があるとの認識も示した。パウエル氏は経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」での講演で、「これまで歩んできた道のりを踏まえ、今後の会合では慎重に進むことになる」と述べた。「さらに引き締めを行うか、あるいは政策金利を一定に維持してさらなるデータを待つかは、慎重に判断していく」とした。FRBは過去40年で最も急ピッチで利上げを進めてきた。7月会合では0.25ポイントの利上げを決定。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は5.25~5.50%となり、22年ぶりの高水準に達した。次回会合は9月19・20日に開催される。
FRB、追加利上げは「慎重に判断」=パウエル議長
ジャクソンホールで「今後の会合では慎重に進むことになる」と発言
有料会員限定
あなたにおすすめ