【精神科医が教える】
“見せかけの孤独感”に振り回されない1つの方法

誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』（ダイヤモンド社）だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる！

味方は1人いれば十分

自分の味方は多ければ多いほどいい。そして、自分のことを慕ってくれる人が少ないと、なんとなく自分がダメな人間なんじゃないかと思うところがあります。

そうではありません。自分の味方は、たった1人いれば十分です。それは人数の問題ではありません。

仕事であれば、なにかものすごい実績を上げたりすることで、人の評価はすぐに変わります。そういうミーハーな要素が多いのです。そんなものに一喜一憂するのは筋違いだという話なんです。

“誠実であること”がいちばん

誠実に生きているのであれば、「私はアナタの味方です」なんて正面切っていわれなくても、どこかに味方はいるはずです。

誠実に生きていること自体が、味方を呼ぶ。アナタのことをわかってくれる人がいる最大の理由なのです。

自分の味方を増やそうと、心にもなく誰かのイエスマンみたいになれば、それまで人知れずアナタの味方だった人も考え方を変えるでしょう。

見せかけの孤独感に惑わされない

総体的に見てアナタのことが嫌いじゃないという人は、そもそも味方なのです。そういう人が大勢いなくても、1人でもいたら十分。

また、自分の味方じゃない人がたくさんいるところに放り込まれると、孤独になった気がするけれど、それは本当の孤独じゃありません。

たまたま自分の波長の合わない人のグループの中に自分がいるというだけのことで、もっと俯瞰してみれば、それ以外にもたくさん人がいるわけです。そうした見せかけの孤独感みたいなものがあるので、惑わされないでください。

本当に苦しかったら抜け出せばいい

自分がたまたま属してる組織とか集団は、自分と波長の合わない人がたくさんいることもあります。

それで苦しくて苦しくてたまらないのであれば、抜け出したらいいだけのこと。

それで自分はダメな人間だとか孤独だというふうに思う必要は、まったくありません。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』（ダイヤモンド社）の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。