ロシアの裁判所がウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者(31)の裁判前勾留を11月30日まで延長するのを認めたことを受け、同記者の弁護団は異議申し立てを行った。  米国籍のゲルシコビッチ氏は3月29日、取材中に連邦保安局(FSB)によってスパイ容疑で拘束された。同氏とWSJ、米政府は容疑を強く否定している。  ゲルシコビッチ氏は拘束されて以来、モスクワにあるレフォルトボ刑務所に勾留されている。勾留期間延長を認める今回の裁判所の決定で、裁判開始までの同氏の勾留期間は少なくとも8カ月に及ぶことになる。ロシア検察は裁判開始日を明らかにしていない。