先週、時価総額が米自動車大手フォード・モーターやゼネラル・モーターズ(GM)を上回ったベトナムの電気自動車(EV)メーカー、ビンファスト・オートと、間近に控えた米ナスダック上場が超大型新規株式公開(IPO)になりそうな英半導体設計大手アーム・ホールディングスには、気付かれにくい共通の難点がある。世界のどの主要株価指数にも含まれていないことだ。2社とも国外市場への上場を決めたため、株式は自国の指数でもS&P500種指数でも採用基準を満たしていない。このように、指数や指数先物を追う国内や世界の巨額マネーを取り逃す企業が増えている。伊高級ブランドのプラダ、スウェーデンの音楽配信サービス大手スポティファイ、独バイオ医薬品企業ビオンテックもそうだ。
指数に入れない企業、パッシブ運用の恩恵及ばず
ベトナムEVのビンファスト・オートと英半導体設計アームの気付かれにくい共通の難点
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