米国企業の間では、ここ数年間大幅に上昇してきた新規採用者の給与が下がり始めた。労働者は転職で期待できる金銭的利益を考え直さなければならなくなっている。  過去数年、コロナ禍に伴う人手不足を解消するために企業が労働者を奪い合う中で、特に転職者の賃金は上昇していた。労働市場が減速している今、企業は採用により慎重になっている。新規採用者の給与を数カ月前より減らす企業も多く、大幅に減らすケースもある。  求人サイトのジップリクルーターに今年掲載された2万件以上の仕事の大半で、平均給与が昨年と比べ減少した。特に大幅に落ち込んでいる業種はハイテクや運輸などだ。