まるで映画「恋はデジャ・ブ」のようだ。米国ではここ数週間にガソリン小売価格が上昇し、年初来の最高値を付けている。多くの人は不快な既視感とともに、昨年夏の記録的なガソリン高騰を思い出している。価格は足元で若干下がったものの、依然として高止まりしている。エネルギーデータ・分析会社OPISによると、レギュラーガソリンの全米平均小売価格は27日に1ガロン=約3.82ドル(約560円)を付け、年初の水準を約0.60ドル上回った。ディーゼル油の価格は1月上旬と比べ約0.31ドル下落しているものの、1カ月前を0.40ドル余り上回っている。エコノミストは石油の値上がりについて、米連邦準備制度理事会(FRB)が取り組んでいるインフレ率の2%への引き下げを難しくする可能性があると指摘する。