中国を苦しめている原因は何か。人口動態から地政学、貿易に至るまで答えはたくさんある。だが重要な問題は、家計および(それと同じくらい重要なことに)新型コロナウイルス禍を経験した後、自分たちの生活が向上し続けることへの国民の信頼感が大きく揺らいだことに凝縮されるのかもしれない。なぜ家計が注目されるのか。中国は深刻な債務と生産性の問題を抱えており、とりわけ国有企業や地方政府でそれが顕著だ。だがそれは何年も前から続く話だ。輸出は落ち込んでいるものの、中国はこれまでも貿易の悪化を乗り切ってきた。さらに言えば、民間の製造業とインフラ投資は実際のところ比較的よく持ちこたえている。