中国株式市場の不振が、ついに政府に行動を取らせたようだ。しかし、市場を下支えする最新の措置も、経済への信頼感を補強する広範な対策がなければ短期的な押し上げ材料にしかならないだろう。中国当局は週末、株式市場を活性化させる多数の措置を発表した。株取引にかかる印紙税の0.05%への半減や信用取引の要件引き下げなどだ。証券監督当局はまた、新規株式公開(IPO)のペースを減速させることや、過去3年間無配の企業など特定の上場企業の支配株主の株式売却を制限する方針も明らかにした。市場は政府が発信したメッセージを好感したようだ。上海と深圳に上場する主要銘柄で構成されるCSI300指数は28日の市場で一時前週末比5.5%上昇。しかしその後失速し、1.2%高で取引を終えた。