古墳に行列が! フォトジェニックな緑の名所・大陵苑
2000年に世界遺産に登録された「慶州歴史遺跡地区」は5つのエリアに分かれ、52の指定文化財が含まれています。そのうちのひとつが町の中心にある大陵苑(テヌンウォン)。東京ドーム約8個分の面積を有する古墳公園で、新羅時代の古墳23基が現存し、なかでものちに国宝に指定された金冠の出土などで有名な天馬塚(チョンマチョン)古墳は必見です。内部を見学することができ、希少な体験も。また、長蛇の列ができている古墳にも遭遇。地元カップルやインフルエンサーに人気のフォトスポットで、訪れた時間は緑のコントラストがきれいでしたが、夕暮れどきには神秘的な撮影ができるそう。
東洋最古の天文台として国家のゆくえを占う占星術も?
慶州のランドマークとして知られる国宝・瞻星台(チョムソンデ)は、大陵苑のすぐ隣に。解明されていない点がまだ多く推測の域ではあるものの、ドラマにもなった在位632~647年の『善徳女王』の時代に建立。ここから観測する星の動きで農作の時期を決定、国家の吉凶を占う占星術を行うなど、農業・政治においても重要な役割を果たしていたのだとか。今でこそシンプルな造りに見える天文台が、重責を担う場所として長き歴史をわたってきたと考えるととても感慨深いです。