米大統領選はまだ1年以上先だが、同盟国も敵対国も既にドナルド・トランプ前大統領のホワイトハウス復帰を想定し、準備さえ進めている。「第2次トランプ政権」の可能性に不安を感じる国は多い。フランスや日本などの同盟国はトランプ氏を、ロシアと中国の拡張主義に対抗するための長期的な関係構築にほとんど関心のない気まぐれな指導者と受け止めている。アナリストによると、中国やロシアなどはトランプ氏を取引ができる指導者として、ウクライナや台湾といった危険地帯の緊張を緩和するために取引に応じる可能性があるとみており、トランプ氏復帰の恩恵にあずかることができるかもしれないと考えている。国家主義的、大衆迎合的な政治家も、トランプ氏の野心への支持を表明している。