30日に終了したジーナ・レモンド米商務長官の中国訪問は、米中間の経済・商業対話が再開したことを意味し、中国で一段と敵対的な事業環境に直面していると訴える米企業にかすかな希望の光をもたらした。だが、レモンド氏が新たな対話の成果を今後数カ月で示していくと約束したとはいえ、米企業の代表らは、米中間の政治的緊張の高まりによる影響への強い懸念はまだ払拭されていないと述べた。企業が直面しているのは、米国の新たな輸出・投資制限とそれに対する中国からの報復だ。差別的な補助金や知的財産の窃盗といった中国の典型的な障害に、これらが加わる格好となっている。在中国米商工会議所のマイケル・ハート会頭は「機械が再び動き出したような感じだ」と語った。米商務長官として5年ぶりとなるレモンド氏の訪中は「雰囲気を和らげ、建設的な姿勢を促し、対決姿勢を抑えるもの」だとした。