米国では7月、個人消費支出が急増する一方、物価上昇圧力は小幅にとどまった。金利が上昇する中でも米経済が力強さを維持していることがうかがわれた。これを受けて米連邦準備制度理事会(FRB)は、いたずらに深刻な景気後退を引き起こす事態は避けつつインフレ率を抑えるために、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置くとみられる。米商務省が8月31日に発表した7月の個人消費支出(PCE)は前月比0.8%増と好調だった。伸びは1月以来の大きさとなり、上方修正された6月の0.6%増を上回った。食料雑貨やレクリエーション用品、自動車といったモノに加え、住宅、外食、保険などのサービスに対する支出が増えた。インフレ調整後の7月のPCEは0.6%増だった。