秋に向けてのダイエットに取り組む人にぜひ読んで欲しい1冊が『医者が教えるダイエット 最強の教科書』だ。「1ヵ月で痩せました!」「考え方が変わった!」と絶賛の声が続々。大きな支持を集めている。著者は、生活習慣病の専門医・牧田善二氏。最新の医学に基づき、最も効果的なダイエット法を解説した本書から、特別に一部を抜粋して紹介する。

「リバウンドを防ぐたった1つの習慣」糖質制限の名医が解説Photo: Adobe Stock

牧田式ダイエットの3つのコース

 牧田式糖質制限ダイエットは、前述した6kg20kgという2つの壁を基準に、以下の2段階に分けて考えられています。(関連記事:痩せたい人が意識するべき「2つの体重の壁」

【Aコース】「やせたいのは6kgまで」糖質依存症軽度

【Bコース】「6~20kgやせたい」糖質依存症中等度

【Cコース】「20kg以上やせたい」糖質依存症重度

【Aコース】やせたいのは6kgまでの人

 Aコースが適している人たちは、糖質制限を行うことでさほど苦労なくやせることができます。というのも、まだ糖質依存症が軽度だと考えられるからです。

 炭水化物を制限すること自体が大きな苦痛とはなりにくく、落とす体重も6kgまでであれば、モチベーションを保ちやすいでしょう。

 Aコースでダイエットするあなたは、糖質摂取量を1日60gに制限してみましょう。

 糖質量を厳密に計測することは不可能であっても、本章でこれから紹介する食事メニューや、巻末の「食品の糖質量の早わかり表」を参考にしながら、チャレンジしてください。

 なぜ、減らしたい体重が少ないAコースの人が、最初から1日60gと厳しい糖質制限をするかといったら、それが最も効率的だからです。

 前述したように、緩い糖質制限ではなかなか効果が得られないという研究結果が出ています。

 一方で、厳しく1日60gを守れば確実に体重は減っていきますから、それを目標体重まで続けましょう。

減量後も体重測定を毎日の習慣にしてください

 目標体重に達しても、毎日の体重測定は欠かさずに行ってください。

 そして、目標体重よりも減ったら、ここで糖質制限を少し緩めてOKです。好きなご飯やパン、麺類を食べてください。

 糖質を1日100g以下に抑えれば、体重増のリスクを軽減することができるので、目安にしてみてください。

 もし、また少し体重が増えてきたら、再び炭水化物摂取量を減らしていきましょう。

 このように、毎日体重を量りながら食べる炭水化物の量を増減させていけば、ずっと希望の体重をキープできます

 まさに、あなたの体重は、あなたのコントロール下に置かれたわけです。

(本稿は書籍『医者が教えるダイエット 最強の教科書──20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方』から一部を抜粋・編集して掲載しています)