「いつか、子ども欲しい」けど、結婚していない。まだ、子どもは考えていない。婦人科に行くのはハードルが高い……という人が、正しい知識をもとに、今後「子どもが欲しい」と思ったとき、すぐに妊娠できる体に整えておくために、今すぐできること紹介した書籍『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』。38歳から不妊治療を経験した産婦人科専門医が、卵子と卵巣の老化を防ぎ、産める年齢を少しでも引き伸ばしておくために「やっておけばよかった!」と思うことを紹介しています。今回は、気をつけるべき食べ物について紹介していきます。
炎症や酸化の原因となり、排卵障害が起きる食べ物
心臓疾患を起こすとして一時期話題になった、トランス脂肪酸。実は、このトランス脂肪酸をとりすぎると排卵障害が起きるという研究結果があります。
アメリカの看護師1万8千人を対象に行った「看護師健康調査」アンケートによると、トランス脂肪酸を含む食品をたくさん摂取した女性は、そうでない女性に比べて排卵障害を起こす割合が多かったそうです。
また、トランス脂肪酸の摂取量が多いほど体内で炎症が進むため、卵子を老化させるだけでなく、慢性炎症であるアトピー性皮膚炎やアレルギーを持っている人は症状が悪化することもわかっています。
トランス脂肪酸が含まれる食べ物といえばマーガリンが有名ですが、ケーキや菓子パン、スナック菓子、揚げ物やインスタントラーメン、カレーやシチューのルウなど、ほかにもたくさんのものがあります。
炎症と同時に、酸化や糖化の原因になってしまうものも多いので、少しずつ減らしていきましょう。
・最近、月経血の量が減ってきた気がする
・月経痛は重いほうだ
・ストレスが多い
・お菓子を食べる
・夜更かしや徹夜をすることがある
・婦人科には、あまり行ったことがない
これらに心あたりはありませんか?
『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』では、あなたの今の卵巣年齢がわかるチェックテストや、妊活や不妊治療がリアルでないうちは、考えもしないような日常の些細な行動が、想像以上に卵子や卵巣を老化させてしまう……逆に、なんとなくやっていたことのおかげで意外と老化しなかった!という例などを多数紹介しています。きれいになるためにダイエットをがんばっていたら……、仕事を優先していたら……、病気ってほどでもなさそうだし……と放置していたら、「いざ、子どもが欲しい」と思ったとき、後悔するかもしれません。
卵子や卵巣の老化は、見た目の若さとは全く関係ありません。「え?あの人が?」という人が早発閉経(40歳までに閉経する)や不妊ということもあります。卵子と卵巣を守る方法は、ダイエットや一般的な健康法と違う部分が多々あるのです。「もっと早く知っていれば!」「あんなに時間あったじゃん!」とならないよう、ぜひ今から気をつけてみてくださいね。