温度が高い「ドライサウナ」のほうが体が熱くなるイメージがありますよね。ところが、答えは逆。
実は「ウェットサウナ」のほうが、体が芯から温まりやすいのです。ドライサウナの場合、基本的に深部体温は38℃を超えません。

「ドライサウナVSウェットサウナ」で深部体温の上昇具合を比較した研究(*3)があるので見てみましょう。

ドライサウナVSウェットサウナの深部体温の変化(『医者が教える究極にととのうサウナ大全』より)「医者が教える究極にととのうサウナ大全」より

平熱が36.8℃の場合、ドライサウナは1セット(サウナ91℃・15分)を3回繰り返さないと深部体温が38℃を超えません。91℃のサウナ室に15分間居続けるのは、かなりしんどいはず。しかもそれを3セット繰り返す必要があるわけです。なかなかハードルが高いと言えるでしょう。

それに対してウェットサウナ(サウナ60℃・15分)は、2セット目の10分を超えたころには38℃に達します。

したがって、深部体温を38℃以上にするためには、ウェットサウナのほうが有利。2セットで到達できます。

*1  https://www.youko-itoh-hsp.com/
*2  The time-profile of the PBMC HSP70 response to in vitro heat shock appears temperature-dependent,Amino Acids,2007
*3  Comparison of physiological reactions and physiological strain in healthy men under heat stress in dry and steam heat saunas,Biology and Sports,2014

*本記事は、「医者が教える 究極にととのうサウナ大全」から抜粋・編集したものです。