韓国で長く読まれている勉強の本がある。日雇い労働をしながら4浪の末、ソウル大学に首席で合格した『勉強が一番、簡単でした』(70万部)。韓国では「受験の神」と称され、勉強に携わるもので、その名を知らない人はいない。日雇い労働者からソウル大学首席合格者になるまで、人生の大逆転を成し遂げた、韓国で知らない人はいない奇跡の物語。読後、モチベーションが高まり、勉強したくなる自分に驚くはず。超ロングセラー本『勉強が一番、簡単でした』から、その驚くべき内容を紹介する。
ノートと鉛筆は使わない
私の勉強スタイルは、人とちょっと違っている。手をほとんど動かさないのだ。他の人は暗記したり理解を助けるために、ノートにメモをしたりするものだが、私は何も書かない。数学の問題も暗算で解くことが多く、それ以外の科目はノートと鉛筆をほとんど使わない。
参考書を読むときも、本を両手で持って30cm以上離して立て、本に戦いでも挑むように活字をにらみ付ける。
英単語や歴史の年代を暗記するときも、ノートに書かない。地学で習う複雑な天球図や惑星の軌道も、手で図を描いたりするより、黙って座ったまま頭のなかに図を描いて理解するように努める。
こんなことを言うと、「お前は頭がいいから書かないでもできるんだろう」と思われるかもしれない。だが、私が鉛筆を使わずに勉強するようになったのは、文字を目で追いながら手を動かすという2つのことを同時にできないからだ。
書くことに神経を使っていると気持ちがそこに奪われ、自分が何を勉強しているのか忘れてしまう。だから、ひたすら読むことに集中するために書くのをやめたわけだ。
(本原稿は70万部のベストセラー『勉強が一番、簡単でした 読んだら誰でも勉強したくなる勉強法』から一部抜粋したものです)