韓国で長く読まれている勉強の本がある。日雇い労働をしながら4浪の末、ソウル大学に首席で合格した『勉強が一番、簡単でした』(70万部)。韓国では「受験の神」と称され、勉強に携わるもので、その名を知らない人はいない。日雇い労働者からソウル大学首席合格者になるまで、人生の大逆転を成し遂げた、韓国で知らない人はいない奇跡の物語。読後、モチベーションが高まり、勉強したくなる自分に驚くはず。超ロングセラー本『勉強が一番、簡単でした』から、その驚くべき内容を紹介する。

脳の思考力が育つ勉強法Photo: Adobe Stock

脳の思考力が育つ

 強調しておきたいことは、各科目の教科書を何度も繰り返して読むべきだという点だ。ところが多くの人が、教科書には基本的な内容しか書かれておらず、それだけでは受験には足りないと思っており、分量が多く内容も難しい参考書を使っている。得てしてそうした参考書は、高校で習わない内容が説明もないまま多く含まれていて、勧められたものではない。

 教科書を繰り返し読むことが大切だと言ったが、だからといって、ただ前に読んだことを忘れないようにと惰性でページをめくってもしかたない。読むたびに、初めて読むような気持ちで一文字一文字、図版も含めてしっかり読むべきだ。

 こんなふうに真剣に読めば、同じ内容でも読むたびに新たな発見がある。最初に読んだときには特に意味を持たないように見えた文章や数式が、ある瞬間から深い意味を含んでいることに気づくのだ。この過程を繰り返して蓄積するほど、勉強は深みを増し、脳の思考力も育っていくのだ。

(本原稿は70万部のベストセラー『勉強が一番、簡単でした 読んだら誰でも勉強したくなる勉強法』から一部抜粋したものです)