記憶のメカニズムを利用して驚くほど効率よく勉強できる「ポモドーロテクニック」とはPhoto:PIXTA

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時間を管理して、最も効率良く記憶する

 知識を手に入れるには、時間がかかってしまいます。そこで、ここでは、効率良く記憶するためのテクニックをいくつかご紹介します。

 まずは「ポモドーロテクニック」です。このテクニックは、効率よく記憶するために、人間の集中力を高める時間管理術です。

 ポモドーロというのは、イタリアでよく使われているトマト型のキッチンタイマーのことを指します。その名の由来の通り、このテクニックでは、タイマーで時間を区切って勉強することを推奨しています。

 やり方は非常に単純で、「25分勉強して、5分休憩」という流れを数回繰り返すだけです。やり方は次の通りです。

(1) やるべき課題を決める。

(2) タイマーを25分に設定し、作業を始める。その25分間は、他のことは一切せず、目の前の課題に集中する。

(3) 25分後にタイマーが鳴ったら、作業が途中でもストップし、タイマーを5分に設定して休憩を取る。休憩中は、ストレッチしたり目を閉じたりしてリラックスする。

 ここでは、以上の(1)~(3)のように、「25分集中+5分休憩」を1セットとします。これを4セット(約2時間)をこなしたら、4セット目の勉強後に15分~30分の長い休憩を取りましょう。

 この方法に効果があるとされているのは、集中力が持続するからだといわれています。

 もちろんそれもそうなのですが、このテクニックの肝は「5分の休憩」にあるのではないかと思っています。