あなたの痛みに耳を傾けてください。
 傷ついたとき、あなたが何を許容し何を許容しないのか、じっくり考えてみてください。

 家族と縁を切るからといって、あなたが冷たい心の持ち主だったり、非情だったり、優しさに欠けていたりするというわけではありません。
 むしろその反対です。

 自分の傷をいたわり、守りたい、そして他人のことも守りたいという思いがあるからこそ、制限を設けるのです。

 虐待する家族との間に境界線を設けることで、立ち直り、望みを叶えるための機会や選択肢が広がります。

 家族の毒に晒されていないあなたには、幸せになり、ありのままの自分になり、嫌なことにノーと言い、自分の意見を言い、愛したい人を愛し、やりたいことをやり、言うべきことを言う資格があります。
 これらすべてをあなたの意志で自由に行っていいのです。

 人生とは本来、そうあるべきものなのですから。

 家族と絶縁することについて、なかなか他人の賛同を得られないこともあるでしょう。

 なぜなら、なぜあなたがそこまでする必要があるのか、多くの人にとっては理解できないからです。
 しかし、あなたが自分自身のために最善を尽くすのに、他の人の理解を得て許された気になる必要などありません。

他人の自己満足に
つきあう必要はない

 人生を変える最も確実な一歩は、最も難しい一歩でもあります。

 最初の一歩は、あなたを毒で侵す環境の中では傷を癒やせないと気づき、家族と縁を切るために最初の境界線を引くところから始まります。

 絶縁するというのはとてつもなく大変なことです。途方もない勇気がいります。耐えがたいほど辛く、痛みも伴うでしょう。
 なぜなら自分を家族から切り離すときは、あなたが何歳だろうと、許され、賛同されていると思いたいからです。

 ですが残念ながら、私たちの文化では絶縁を許さない人が非常に多いのです。