SNSで大人気のPoche(ポッシュ)さんは、人間関係、親子問題、アダルトチルドレン(AC)専門のカウンセラーです。そんなPocheさんのもとには日々、さまざまな人たちからの切実な悩める声が寄せられています。
ここではそんなPocheさんの最新刊『悪いのは、あなたじゃない』から再構成してお届けします。
本書では実際のカウンセリング事例の数々をもとに、実は意外なところに存在していた悩みの原因をつきとめ、解決へと導いていくプロセスを紹介しています。
他の人にはなかなか理解してもらえなかったり、相談しにくい悩みを抱えて、すべては自分のせい、自分を責めるしかない、と思い込んできた人に、自分を苦しめてきた本当の原因を理解して、今より少しラクに生きられるようになるヒントを紹介します。
どうして私だけ、
人生が楽しいと思えないの?
「なんだか毎日つまらない」
「なんだか楽しくない」
このような悩みを抱える人が、ここ数年でぐっと増えました。
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このようなことを誰かに相談した時、「好きなことをしたらいい」「楽しいと思うことをしたらいい」「とりあえずやってみればいい」というようなアドバイスを受けることがあります。
「その通りだな、やってみよう」と思えるなら、それはそれでOKです。
ですが、このような悩みを抱える人の多くは、好きなことが分からなかったり、したいことが出てこなかったりします。
とりあえずやってみるほどの元気がなかったり、やる気が出なかったりすることもあります。
急に「毎日がつまらない」と感じるようになったのなら、心や体の疲れがたまっている可能性があります。
疲れている時にはいろいろなことをネガティブに捉えてしまいやすいのです。
この場合には、たっぷり寝て体を休ませ、好きなものを食べて心を満たすことで、体や心が回復します。
急に毎日がつまらなくなると、焦ったり不安を感じたりしてしまうと思いますが、そんな時こそ慌てないでおきましょう。
風邪をひいた時に無理をすると長引いてしまうのと同じで、疲れている時に無理をすると回復が遅れてしまいます。
無理せず休むことが、「毎日がつまらない」から抜け出す回復の近道です。
もう何十年も毎日がつまらないと感じているのなら、疲れとはまた別の原因が考えられます。
「毎日がつまらない」の
2つの原因
1つめの可能性は、「楽しむことは良くないことだ」という思い込みがブレーキをかけていること。
過去に誰かから楽しむことや幸せであることを嫉妬されたり、身近な大人たちの影響で「楽しむのは良くないこと」「苦労しなければいけない」と植え付けられてしまったりすることがあります。
そのほか、親の態度から「楽しむことは良くないことだ」と思い込んでしまうこともあります。