誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
毎日いきいきするには?
アナタのまわりで、毎日いきいきとしている人はいませんか? いつもなんとなくエネルギッシュで、目がキラキラしていて、好奇心にあふれているような人です。
つねになにかに興味・関心を抱いていると、毎日を宝探しのような感覚で過ごせて、おのずといきいきとしてきます。じゃあ、どうしたらそういうふうになれるか?
“究極のこと”を考えてみよう
究極の状況を想定してみるといいんです。つまり、自分がいつ死ぬかわからない、明日にでも死ぬかもしれないという、“死の覚悟”をもつことによって、いきいきとした生き方ができるようになるんです。
自分の死を漠然と先のことのように感じていたり、そもそも自分の死について「縁起でもない」なんて考えないようにしている人も多いでしょう。でも、人間は致死率100%の生き物です。死ぬまで多少長いか短いかの違いでしかないのです。
いつ死んでも後悔しない覚悟
アテクシは、身近で大事な人を若くして亡くした経験があるので、自分の死についても身近に感じられるんです。そのぶん、毎日を精一杯生きようという意識が強い気がします。
お金や病気の不安など、まだ起こってもいないことを考えて守りに入ったりすることもありますが、そんなことを考えるより先に、自分がいつ死んでも「『精いっぱい生きたぞ』と思いたい」という発想をもつほうがいい。
日常が当たり前に訪れると思わない
自分の身に、いつ、なにが起こるかは、誰にもわかりません。でも、なにがあっても後悔したくない。すると、「毎日なるべくワクワクして生きたいな」と思うようになりやすいし、実際に充実してくると思うんです。
もちろん、憂うつになって嫌なこともありますけれど、いずれはすべてが終わること考えると、「いいこともあれば、悪いこともあるよね」なんて、ちょっとはおおらかになれたりもします。
毎日が当たり前のように訪れると思うと、生活にメリハリがなくなりがち。貴重な日常がいずれなくなる、いつなくなるかわからない、そのときに後悔したくないと思えば、なるべく楽しいことを発掘しながら、いきいきと過ごせると思います。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。