人間関係、親子問題、アダルトチルドレン専門のカウンセラーであるPoche(ポッシュ)さんの初めての本『あなたはもう、自分のために生きていい』には、「読んで心がラクになった」「救われた気がします」「自分だけじゃなかったことに安心できた」といった読者からの感謝と喜びの感想が次々と寄せられています。ここではそんなPoche(ポッシュ)さんに、「すべては自分のせい」と責め続けてきて傷ついてしまった心を軽くして、今ある生きづらさが少しでもラクになるヒントを教えてもらいます。
「自己肯定感の低さ」は誰のせい?
「自己肯定感が低い」
と自分を責めてしまう人は多い。
自己肯定感は「どんな自分もOK」と認める感覚。
子どもの頃からずっと「そんなんじゃダメ」と否定され
「こうしなさい」「こっちのほうがいい」と指示され続けていたら
「どんな自分もOK」なんて思えなくなって当然。
性格のせいじゃない。
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自己肯定感を高めるために大切なことは何ですか?
突然ですが、問題です。
次の5つのうち、自己肯定感を高めるために一番大切なものはどれだと思いますか?
1 そのままの自分でOKと許すこと
2 自信をつけること
3 自分の能力を磨くこと
4 新しいことに挑戦すること
5 自分を好きになること
どれも生きていく上で大切なものですが、自己肯定感を高める上で欠かせないのは「1 そのままの自分でOKと許すこと」です。
「自信がない自分」でもいい
自己肯定感を高める=能力を磨き、自信をつけることではありません。
自己肯定感をつける=ダメな自分を変えて、できることを増やすことでもありません。
自己肯定感は、「どんな自分もOK」という感覚のこと。
自信がない自分を全否定したり、否定から抜け出すために無理やり自信をつけたりするのではなく、自信がないのも自分と受け入れ、「今は自信がないほど落ち込んでいるんだな」と思える状態のことなのです。