【イスカンダル・プテリ(マレーシア)】半島マレーシアの南端に、数万人に高級コンドミニアムを提供する目的で建設された海を臨む高層ビル群がある。中国不動産大手の碧桂園(カントリー・ガーデン)が建設を開始してから10年近くがたつが、中身はほぼ空っぽだ。  この高層ビル群に熱い視線を送る人々がいる。碧桂園の国際債権者だ。  「フォレストシティー」と呼ばれる1000億ドル(約14兆7800億円)の開発プロジェクトは、碧桂園が国外で自社をアピールする見栄えのいい展示品になるはずだった。しかし同社に債務問題の兆候が表れると、債権者の標的になった。