今年は日本株が絶好調だ。運用担当者らは、今度こそ上昇が長続きするかもしれないと考えている。東京証券取引所が企業に改善策の開示を要請したことや、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏がお墨付きを与えたこと、さらにバリュエーションが比較的低いことなどが追い風となり、日本の株式市場は今年、世界で最も好調な市場の一つとなっている。東証株価指数(TOPIX)は年初から8日までに25%上昇。他の地域を見ると、同期間の上昇率は米S&P500種指数が16%、ストックス欧州600指数は7%、上海総合指数は1%未満だ。今回の上昇に懐疑的な向きは、世界3位の経済大国である日本は長らく投資家を失望させてきたと指摘する。日本の株式市場は、ベルリンの壁が崩壊した1989年以来、最高値を更新していない。不動産バブルと金融バブルの崩壊以降、経済成長への打撃はあまりに長引き、歴史家や投資家はその後の1990年代と2000年代前半を「失われた数十年」と呼んだ。
日本株に高まる期待 「今度こそ」上昇続くか
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