中国電子商取引最大手アリババグループは予期せぬ交代劇が追い打ちとなり、今年前半に見られた同社株を巡る強気心理が後退している。投資家がどれほど中国を敬遠するようになったかを踏まえると、同国経済全体の視界が晴れない限り、センチメントの反転は難しいかもしれない。アリババ自身も、国内株式市場が低迷から抜け出すまでは再編を先送りしたいと考えているかもしれない。香港市場に上場しているアリババ株は、大きな影響を及ぼしかねない二つの出来事が引き金となり、11日に3%下落した。ブルームバーグが関係筋の話として、アリババが食料品チェーン「盒馬鮮生(フレシッポ)」の新規株式公開(IPO)を保留すると報じたほか、同社からも突然の人事異動が発表された。同社はブルームバーグの報道についてコメントを控えた。
アリババ再編失速、強気心理も後退
株価はますます再編計画に左右されるようになっている
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