頑張っているのに成果が出ない。どうすればいいのか、途方にくれる人も少なくないだろう。そんな人たちに話題となっているのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。「ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書 TOPPOINT大賞2023上半期ベスト10冊」に選抜された本だ。創業9年目で売上300億円にしたアンカー・ジャパンCEOの猿渡歩氏、初の著書でもある。猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。コンサル→ファンド→27歳アンカー・ジャパン入社→33歳アンカーグループ最年少役員→34歳アンカー・ジャパンCEOになった著者が、参入したほぼ全製品カテゴリーでオンラインシェア1位になった秘密は、シンプルな6つの習慣にあった。本書の一部を抜粋しながら急成長の秘密を明らかにしていこう。
目的を見失わないために
成果を上げるためには、目的を見失わないことが大切だ。
「成果の公式」で大事なのは、「インプット×思考回数×試行回数÷時間」という成果の上げ方に、「ミッション×バリュー」という向かうべき方向性が掛け合わされていることだ。
サボった時間、リラックス時間は、目的の確認に使える。
何のために仕事をしているのか。
今やっている仕事によって、どのように目的に近づけるのか。
暗い森の中を疾走していると、北へ行きたいのに南へ向かっていることがある。
夜空を眺め、星の位置を確認すると見えてくるもの
立ち止まって夜空を眺め、星の位置で向かいたい方向を確認することが必要だ。
仕事だけでなく人生にも同じことがいえる。
「こうなりたい」という自分の姿を実現する行動ができているかを、定期的に振り返る機会をつくろう。
忙しいと思考停止してしまう。
目先の仕事を処理したり、トラブルに追われたりすると、どうしてもそこに集中してしまい、時間と労力を奪われる。
その瞬間は仕方ないが、適度にサボっているときに一歩引いて、「今、自分は、本当に歩きたい道を歩いているだろうか」と考えてみよう。
困難にぶつかってすぐにあきらめてしまう、三日坊主になってしまう人の中には、本当にやりたいことをやっていない人もいる。
今やっていることに対する「やりたさ」が少ないからだ。
適度にサボることで鳥の眼で自分を見つめ、本当の自分を呼び覚ましてみてほしい。
(本稿は『1位思考』の一部を抜粋・編集したものです)