海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「元ラグビー日本代表・大野均さんが案内「南フランス・プロヴァンス」の観光地&グルメ」です。フランスで開催されているラグビーワールドカップ2023は、日本戦の舞台となるトゥールーズ、ニース、ナントの3都市を含む計9都市で開催されます。大会期間は約2カ月。選手の体力や健康を考慮して、試合は中5日以上の間隔を空けて開催されるため、現地に赴くファンは観戦の合間にフランス観光も楽しみたいもの。なかでも南仏らしい美しい風景とグルメが待つプロヴァンス地方のおすすめスポットを、フランス観光親善大使の大野均さんとご案内します。(文・写真/地球の歩き方 由良暁世)
セザンヌが愛したエクス・アン・プロヴァンス
かつてプロヴァンス伯爵領の主都として栄え、15世紀には大学が創設されたエクス・アン・プロヴァンスは、いまも知的でおしゃれな雰囲気が漂うプロヴァンス観光の中心都市。この町で生まれた芸術家といえば「近代絵画の父」と呼ばれるセザンヌですが、中心街から少し離れた丘にあるアトリエでは、セザンヌがよく題材にした果物や像などの静物が生前のまま保存されています。
選手時代も含めてフランスには何度も訪れている大野さん。日本代表でパリに遠征した際には、オフの時間にルーヴル美術館にも行かれたそうで、今回セザンヌのアトリエではオーディオガイドを片手に熱心に鑑賞していました。セザンヌは1906年に67歳で亡くなるまで、ここで制作活動を続けました。アトリエではセザンヌが野外制作の際に使った画材やカバンなども見ることができます。
住所 9 avenue Paul Cezanne, 13090 Aix-en-Provence
URL www.cezanne-en-provence.com