米国の電気自動車(EV)ドライバーが充電スタンドへの不満を募らせている。不具合や使用不可といった問題は悪化の一途をたどっているようだ。充電スタンドの信頼性や利便性の向上に向け、米政府は1億ドル(約147億円)規模の取り組みを開始する方針だ。故障が多く、EVドライバーにとってさながら運試しのようになっている充電器の修理・交換に資金を充てる。JDパワーの8月の調査によると、市中のテスラ以外の規格のEV充電スタンドは、使おうとしても約5回に1回は充電できない状態だった。ピート・ブティジェッジ米運輸長官はインタビューで、「ガソリンスタンドに行っても本当に給油できるか分からないというのがどういうことか、想像してみてほしい」とし、「ガソリン車にとっての燃料へのアクセスと同じくらい、充電へのアクセスを信頼できるものにする、ということだ。問題は数だけでない、質もだ」と語った。
米、EV充電スタンド整備に1億ドル 信頼性向上へ
故障が多く、ドライバーにとっては運試しのようになっている
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