「ノー」を「イエス」に変える技術 3つのステップ
「ノー」となるはずだったお願いを「イエス」に変えるには、カンタンな3つのステップがあります。100%いつでも「イエス」となるわけではありません。ですが、どんなお願いであったとしても、この3つのステップを踏むことで「イエス」をもらう可能性を上げることができます。読んですぐに使えるので、ぜひ使ってみてください。
■ ステップ1 自分の頭の中を そのままコトバにしない
自分の求めること、頭の中に浮かんだことをそのまま口にしてきたのが今までです。
ストレートに自分の思いを伝えることで、うまくいくことも世の中にはあります。ただ、うまくいかないことも同様にあります。考えたうえで、ストレートに言うのが最も「イエス」をもらえると判断したときはいいです。しかし、なんでもかんでもストレートに言うのは、バクチと一緒です。もしかしたら人生を左右するかもしれない大切な場面で、白か黒かのルーレットに任せてしまっていいのでしょうか?可能性が50%なら、その可能性を少しでも上げたいですよね。それを、コトバはできるのです。
今まで「ノー」だったものを「イエス」に変えるには、今までの方法をやめてみましょう。まずステップ1では、頭で思ったことをそのまま口にするのはやめることです。
■ ステップ2 相手の頭の中を 想像する
ぐっと、そのまま口にするのをこらえ、お願いに相手がどう考えるか/ふだん相手は何を考えているか、相手の頭の中を想像します。
たとえば、「デートしてほしい」とあなたが思ったとします。仮にそう言ったとして、相手がどう思うかを想像するのです。「イエス」となりそうならそのまま思った通り話してしまえばいいです。
一方で「ノー」になりそうだとします。そのまま口に出したらデートはしてもらえない可能性が高いですよね。ここからがあなたに知っていただきたい技術です。
いったんあなたのお願いから離れて、相手の頭の中を想像します。
何が好きか?
何がキライか?
どんな性格か?
わかりうる相手の基本的な情報を思い出してみましょう。
例えば、ここで「初めてのものが好き」「食べ物はイタリアンが好物」という情報があったとします。
■ ステップ3 相手のメリットと一致する お願いをつくる
相手の頭の中をもとに、コトバをつくっていきます。
ここで、大切なのは相手の文脈でつくることです。つまりお願いを相手に、「イエス」となるものにします。結果的にあなたの求めていることが達成できればいいのです。
相手が「初めてのものが好き」「イタリアンが好き」であるなら、それを満たすコトバをつくります。
「驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、行かない?」
となります。相手にとってみたらまさに望んでいることだから、「イエス」となる可能性が高いですよね。
このコトバには、実は表に出ていないコトバが含まれているのです。
「驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、行かない?
(私とデートで)」
あなたの目的はデート。だけど、デートは相手にとってみたら「ノー」。この部分はあえて言わない。だって、結果としてパスタの店に行くならデートになるのだから。
これが、相手のメリットと一致するお願いをつくる方法です。
この3つのステップでコトバをつくると、今まで「ノー」と言われていたものの多くが、
「イエス」に変わります。今まで実現しなかったことが実現するようになります。