JR西でも“ネオ銀行”が誕生へ…その狙いと、知っておくべき「意外な落とし穴」とは?(写真は山陽新幹線) Photo:PIXTA
「ポイント経済圏」の陣取り合戦で新たな動きが加速している。従来の銀行免許を持たない事業者が、「BaaS」という仕組みを使った銀行サービスを次々に立ち上げているのだ。中でも注目は、鉄道の王者JRの動き。利用者にとっては日々の生活でポイントが貯めやすく、新幹線が4割引になるなどおトクな特典もある。ただし、利用には注意点もあるので解説しよう。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)
狙いは「ポイント経済圏」か
JR西×りそな資本業務提携のワケ
大型連休が始まるタイミングで、注目ニュースが飛び込んできた。JR西日本と、りそなグループの資本業務提携だ。JR西がりそなグループ傘下の関西みらい銀行に出資し、2027年をめどに新銀行サービス「WESTERミライバンク(仮)」を立ち上げるという。
超低金利時代が終焉を迎え「金利のある世界」に戻りつつある今、銀行への注目度が上がっている。しかし、きっかけは金利だけとは限らない。“ネオ銀行”(詳細は後述)がアピールするのは、「ポイント経済圏」だ。これは一般消費者も大いに興味のある話だろう。
JR西が利用者拡大の“武器”にするのが、「WESTER ポイント」だ。ネット予約「e5489(いいごよやく)」、エクスプレス予約、スマートEXで山陽新幹線・特急列車などを予約した時や、クレジットカード「J-WESTカード」やICカード「ICOCA」の利用などでポイントが付く。スマホ決済サービス「Wesmo!(ウェスモ)」の利用でも貯められる。
すでにJR西グループにおいてWESTER ポイント経済圏が稼働しているところに、さらに銀行が加わる。資本業務提携の狙いを、この視点から読み解いてみたい。







