人生100年時代の今、大人も子どもも、お金の教養は喫緊の課題となっている。だが、日本人はお金の教養がないといわれて久しい。一方、投資先進国アメリカの学生は幼少期から、日本人が知らない「3つの力」を学んでいる。それが、「稼ぐ力」「貯金力」「投資力」だ。その3つの力が身につくと話題の書が『13歳からの億万長者入門──1万円を1億円にする「お金の教科書」』だ。★Amazon.com「1400以上の読者評価、星5つ中の4.6の高評価」★Amazon.com「Children's Moneyジャンルのベスト10の常連」★ベストセラー『生涯投資家』村上世彰氏絶賛。
原書タイトルは『HOW TO TURN $100 INTO $1,000,000:Earn!Save!Invest!(1万円を1億円にする方法:稼いで、貯金して、投資しよう!』。本書は長年にわたり数百人もの子どもたちと、過去から現在までの億万長者のヒミツを徹底調査。幼い頃からどんなことをすれば、ゼロから1億円をつくれるのかをとことん研究した。カラー図解で実用性×遊び心×やる気に火をつける稀有な本だ。では、日本の学校では絶対教えてくれない「3つの力」「億万長者マインドセット」「1万円を1億円にする方法」を著者に、こっそり教えてもらおう。(初出:2021年9月25日)
1ドル札を100万ドル積み重ねると
何メートルになる?
1億円。1の後にゼロが8個ついた数字。
最近は1億円どころか、1000億円なんて金額も話題にのぼる。
人によっては1億円は大金かもしれないし、そうでもないかもしれない。
誰と比べるかにも、何と比べるかにもよる。
だが、ほとんどの人にとって1億円は大金だ。
1ドル札を100万ドル(およそ1億円)分積み重ねると、350フィート(およそ107メートル)もの高さになる。
だが、何百億、何千億の資産を持つお金持ちにとっては、1億円なんて、はした金にすぎない。
すべては見方によるけれど、僕たちから見れば1億円が大金だということは間違いない。
さてここで、真面目な話をしよう。
いや、それほど真面目でもないかな。
おもしろおかしく、でも真剣に話してみるとしよう。
この本を読んだからといって、みんなが一生のうちに1億円を手にできるわけではない。
むしろ、1億円なんて目標に手の届かない人がほとんどだ。
1億円が簡単に手に入るなら、今頃誰もが億万長者のはず。
そうだよね?
1億円を貯めるのに必要なのは、決意と努力と多少の犠牲だ。
そのくらいなら誰にでもできそうだが、ほとんどの人はやらない。
でも、経済的自由を手に入れるためには、そのくらいは長い目で見れば小さなことでは?
驚いたことに、そんなこともできないという人がいる。
9割の人は「1億円を貯めたい」
と言いながら、行動しない
というか、9割の人は「1億円を貯めたい」と言いながら、行動しない。
今あるお金を貯められないばかりか、必要もないのにクレジットカードを使ったり借金をしたりして、明日のお金まで使ってしまう人も多い。
自分が稼げる収入を超えた身の丈に合わない暮らしをしたがる人は珍しくない。
彼らは「宵越しの金」を持たず、明日のために蓄えようとしない。
だが、これだけはわかってほしい。
先々必ずお金が必要になるということを。
「お金があるといい3つの理由」がある。
お金があるといい3つの理由
◎1 自由になれる
お金で自由を買うことができる。
お金があれば選択肢が増える。上司が嫌いなら、仕事をやめればいい。
お隣さんが不快なら、引っ越してもいい。世界中を旅したければ、そうすればいい。
バレエを教わりたければ、チュチュとトゥシューズを買えばいい。
それがお金のチカラだ。
◎2 いざというときの備えになる
人生は一見親切そうだが、癇癪持ちのタヌキに似ている。
笑顔と愛情を振りまいたかと思うと、腕にかみつくこともある。
いざというときの備えがあると、逆風が訪れたとき、君を守ってくれる。
たとえば、不慮のケガで治療費が1000万円にのぼったとしよう。
1億円あれば、治療費を支払ったうえで9000万円のおつりがくる。
◎3 誰かを助けられる
「上げ潮はすべての船を持ち上げる」
ということわざがある。
君にお金があれば、君自身も家族もコミュニティも、みんなが恩恵を受ける。
億万長者も、もっとお金持ちも、それほどお金持ちでなくても、自分のためだけではなく、他の人を助けるために財産の一部を使っている。
財団をつくって学生に奨学金を与える人もいれば、芸術家に寄付したり、ホームレスを助けたり、起業家に投資したりする人もいる。
誰かを助けたうえでまだ、高齢になったときのために蓄えを残しておくこともできる。
数百人もの子どもたち&
過去から現在までの億万長者のヒミツ
欲を出せと言いたいわけじゃない。
自分を支えるためのお金をつくることが目的だ。
お金の奴隷になるのではなく、お金から自由になることが大切なんだ。
借金まみれの人生ではなく、君が生きたい人生を選べるように。
今すぐには1億円なんて必要ないかもしれないが、実家の地下に一生住み続けるのでもない限り、いずれお金は必要になる。
それに実家に住み続けたとしても、お金はいる。
そこで、この本が役に立つ。
僕たちは長年にわたり数百人もの子どもたちに取材調査し、同時に過去から現在までの億万長者のヒミツを徹底的に調べた。
幼い頃からどんなことをすれば、ゼロから1億円をつくれるのかを、とことん学んでいった。
こうした調査と観察を通して、君の成功を助けることができたらと思っている。
歴史上のどの時代より1億円を手に入れることが簡単な今、
必要な「3つの力」
ところで、お金に関しては、過去が未来を決めるとは限らない。
人生の持ち札がどんなものであれ、どこで生まれてどんなふうに育っても――親が一人でもいなくても、養子でも、お金持ちでも貧乏でも、都会っ子でも田舎者でも――ゼロから億万長者になった例はあげればきりがない。
それに、インターネットで一瞬で世界中とつながる今、歴史上のどんな時代より1億円を手に入れることが簡単になっている。
もちろん、君が賢く行動し、この本にあるようないくつかのシンプルな戦略を学ぶことが前提だ。
では、まずこの本で言いたいことは?
それは、お金を稼いで貯金し始める時期が早ければ早いほど、お金を育てる時間が長く取れるということだ(ぜひ、この本で「稼ぐ力」「貯金力」「投資力」の3つの力を同時に磨いてほしい)。
ここからはネタバレだが、ラッキーなことに、1億円すべてを自力で貯めなくてもいい。
この本の後半で教える、ちょっとしたコツをここで先に言っちゃおう。
それは、ある程度までお金を貯めたら、あとはそのお金に働いてもらってさらにお金をつくり出してもらうということだ。
え? どういうこと?って思ったよね。
なんだか変じゃない?
でも、それができるんだ。
特に、まだ若いときに始めれば(この本を読み始めた大人たちも希望を捨てないで。なにせ人生100年時代だから)。
だからこそ、覚悟を決めて、今すぐ始めなくちゃならない。
夢は大きく!
1億円を目指して行動開始!
1億円あったらどうする?
金のスケートボード(スケボー)で、ビバリーヒルズの通りをすべり降りる?
飛行機で南の島に行ってランチする?
バカでかいマンションのペントハウスで豪勢にパーティを開く?
それとも、もう少し生活に役立つことをする?
大学に行ったり、いつか家を買ったり、困っている人を助けたりとか?
1億円あれば、そのどれもができる!
なら、どうしてぼーっと待ってるんだい?
さっそく1億円を目指して行動を開始しよう!
そして、それを楽しもうじゃないか!?
15歳の少女、
お菓子屋で大成功!
地元のさびれた場所の大通りの交差点の角にある廃屋で、お菓子屋を始めた15歳の少女がいた。
その商売は大成功し、通りの両側に店を構えることになった。
まもなく、その地域に命が戻った。
その少女のお菓子屋の大成功が地域全体を蘇らせるきっかけになったのだ。今度は君の番だ!
(本原稿は、ジェームス・マッケナ+ジェニーン・グリスタ+マット・フォンテイン著、関美和訳『13歳からの億万長者入門──1万円を1億円にする「お金の教科書」』からの抜粋です)
ジェームス・マッケナ/ジェニーン・グリスタ/マット・フォンテイン
「エミー賞」(全米で放送される優れたテレビドラマ、番組などの功績に与えられる賞。映画のアカデミー賞などに相当する最も権威ある文化賞の一つ)を受賞したアメリカの人気テレビ番組『Biz Kid$』(https://bizkids.com/)は、子ども向けの経済教育番組。2008年に放送が開始され、これまで全世界で1500万人以上が視聴。全米16州では金融教育番組として推奨されている。
『Biz Kid$』をもとに、著者のジェームス・マッケナとジェニーン・グリスタは同名の金融教育プログラムを立ち上げ、長年にわたり数百人もの子どもたちを取材調査し、同時に過去から現在までの億万長者のヒミツを徹底的に調査。幼い頃からどんなことをすれば、ゼロから1億円をつくれるのかをとことん研究した。上記『Biz Kid$』のウェブサイトでは、授業計画、オンラインゲーム、コミュニティ活動の無料講習を行っている。本書は作家のマット・フォンテインが加わることで、魅力的なコンテンツに仕上がっている。
2016年の刊行以来、本書は現在でも、アメリカのアマゾン「Children’s Moneyジャンルベスト10の常連」「1600以上の読者評価、星5つ中の4.6の高評価」の全米ロングセラーとして売れ続ける「お金の教科書」である。
訳者:関 美和(せき・みわ)
翻訳家
MPower Partners Fund L.P.ゼネラル・パートナー。杏林大学外国語学部特任准教授。慶應義塾大学文学部・法学部卒業。電通、スミス・バーニー勤務後、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務める。また、アジア女子大学(バングラデシュ)支援財団の理事も務めている。
おもな訳書に『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』(ダイヤモンド社)、『FACTFULNESS(ファクトフルネス)――10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』(日経BP)、『ゼロ・トゥ・ワン――君はゼロから何を生み出せるか』(NHK出版)、『お父さんが教える 13歳からの金融入門』(日本経済新聞出版)など多数。
【訳者からのメッセージ】
はじめまして。本書の訳者である、関美和です。
おかげさまで、たちまち第5刷となりました。ありがとうございます。
本書の原題は、『HOW TO TURN $100 INTO $1,000,000:Earn! Save!Invest!』(『100ドル(1万円)を100万ドル(1億円)にする方法――稼いで、貯金して、投資しよう!』)です。
とても刺激的で、まるで「釣り」のようなタイトルだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、決して釣りではありません。内容はわかりやすく実践的で、極めて真っ当です。
事実、ベストセラー『生涯投資家』著者で、中高生に熱心に投資教育をされている村上世彰さんにも、
「子どもから大人まで深くお金を考えられる教科書です。
お金という道具に興味を持っていただければ!」
と絶賛いただきました。
さらに、アメリカのアマゾン「Children’s Moneyジャンルベスト10の常連」「1600以上の読者評価、星5つ中の4.6の高評価」を受け、全米ロングセラーになったこともうなずけます。
この本の魅力はなにより、大人も子どもも、楽しみながらお金の本質を学べるところでしょう。
こんなお金の教科書が日本にあったらいいなと思いながら訳しました。
日本では、お金について子どもたちに話しにくい雰囲気があります。
学校教育の中で金融や資産運用について学ぶ機会は、これまでほとんどありませんでした。
お金の基礎知識がないために、リスクとリターンの概念が定着せず、莫大な個人資産が低金利の預金口座に眠ったまま経済に循環されていないのが現状です。
先日、『日本経済新聞』(2021年7月3日朝刊)に「世界のユニコーン、5割増」という記事が掲載されました。
ユニコーンとは企業価値が時価総額10億ドル(約1100億円)以上の有力スタートアップ企業を指します。
圧倒的に多いのはアメリカと中国。世界のユニコーン729社の中でアメリカが374社、中国は151社(72%が米中)です。
インドが34社、イギリス29社、イスラエル18社、ブラジル12社、カナダ11社、韓国10社。そして、日本はというと「6社」でした。
さらに、ユニコーンの中でも企業価値が100億ドル(1兆1000億円)以上の巨大企業(デカコーン)33社のうち9社はフィンテック企業です。
ですが、日本からはフィンテックの大手企業は生まれていません。
いよいよ4月から日本の高等学校でも資産形成や投資の授業が行われていますが、本書を読めば、お金を増やすには投資力だけでなく、3つの力――「稼ぐ力」「貯金力」「投資力」がすべて必要だとわかるでしょう。
ぜひ本書を「日本人のためのお金の教科書」として活用していただけたらと思います。
本書の土台になったのは、「エミー賞」(全米で放送される優れたテレビドラマ、番組、テレビ業界の功績に与えられる賞。
映画のアカデミー賞、演劇のトニー賞、音楽のグラミー賞に相当する最も権威ある文化賞の一つ)を受賞したアメリカの人気テレビ番組『Biz Kid$』です。
『Biz Kid$』は子ども向けの経済教育番組で、2008年から全世界で1500万人以上が視聴。
全米16州で金融教育番組として推奨されています。
『Biz Kid$』をもとに、著者のマッケナとグリスタは同名の金融教育プログラムを立ち上げ、上記のウェブサイトで授業計画、オンラインゲーム、コミュニティ活動の無料講習を行っています。この本の躍動感(ダイナミズム)は、このバックグラウンドがあるからこそでしょう。
そもそも、日本人がお金の話をするとき、なんだかうしろめたい気持ちになるのはなぜでしょう。できればお金の話をしなくてすむのが一番いい。お金のことを考えずにすめば、どんなにラクでしょう。
でも、ここに「お金のパラドックス」があります。
お金がないと、お金のことばかり考えざるをえない。お金があれば、お金のことを考えずに、他のことに意識を向けられ、誰かを助けられる。好きな場所にも行ける。人生の選択肢を与えてくれるのが、お金です。
しかし、「お金が大切なのはわかるけれど、わざわざ子どもに教える必要があるのか?」という意見もよく聞きます。
私は教えたほうがいいと思っています。
なぜなら、少額のお金でも、運用期間が長ければ長いほど、お金がお金を生み出してくれるからです。
35歳から貯金と運用を始めたら、定年までの期間は30年程度ですが、もし13歳から貯金と運用を始めれば、68歳になるまで実に55年間も、お金に働いてもらえます。
この本の第8章に「複利は宇宙最強の力」があります。
複利は運用期間が長ければ長いほど乗数的にパワーアップします。
最初は小さな力であっても、50年経つと信じられないほどの実りをもたらしてくれる。だからこそ、なるべく早いうちから始めたほうがいいのです。
もう一つ、早く始めたほうがいい理由があります。
「市場の力」です。
長い目で見ると、世界は少しずつ豊かになっています。
100年前と今とを比較すると、貧困は減って生産性は上がり、男女とも寿命は延び続け、人生100年時代が到来しています。
これからも世界が豊かになると信じるなら、長期的な株式市場の上昇トレンドにお金の一部を投資すべきでしょう。
でも、10年や20年スパンでは、長期的な経済発展の恩恵を十分得ることはできません。
むしろ、短期的な景気後退の影響や金融危機などでお金を失う可能性すらあります。
50年、60年といった長期視点で市場全体に投資しておけば、正当なリターンを得ることができる。だからこそ、少しでも早いうちに投資を始めることが大切なのです。
この本には、一見、当たり前のことがたくさん書いてあります。
身の丈に合った生活をすること。
お金を貯める習慣を身につけること。
予算を立てること。
お金に働いてもらうこと。
複利の力を知ること。
いずれも、「言うは易く行うは難し」です。
本書はアメリカの子ども向けに書かれていますが、日本の子どもたちだけでなく多くの大人たちにも有益なことがたくさん書かれています。
本書を読んだみなさんが、経済的自立への旅の入口に立たれることを願っています。
そして、いつの日か億万長者になったとき、それを再び社会のために使ってくださることを心から願っています。
ついに3万部突破! 続々重版5刷! 日経、読売続々掲載!
【13歳からの億万長者入門──1万円を1億円にする「お金の教科書」おもな目次】
はじめに──歴史上今ほど1億円が簡単に手に入る時代はない
第1章──億万長者だけが持っている「億万長者マインドセット」
第2章──自分宛に10億円の小切手を切った男の10年後
第3章──最高の貯金法は「PYF戦略」
第4章──1万円を手に入れるおこづかい大作戦
第5章──ベゾス、バフェットなど億万長者8人に学ぶ「はじめての仕事」を見つける方法
第6章──13歳からの起業入門
第7章──貯めて、貯めて、貯めまくる
第8章──複利は宇宙最強の力
第9章──投資という名の冒険に出よう
第10章──億万長者に“ならない”方法
★1億円への道チェックリスト
★1万円を1億円にする方法
★億万長者になるプランを2ページにまとめよう
〈「簡単事業計画」テンプレート〉事業計画を1ページにまとめよう
★一人ひとりの予算達成表
★用語集
★訳者おわりに(→ここから読むと理解が早いかも)
【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ】
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【注意書き(免責事項)】(著者より)
この本は、情報を提供するものにすぎません。
この本のアドバイスに基づいてみなさんが受ける利益や被る損失への責任は、負うことはできません。
ニセモノのユニコーン企業に投資してしまって、私たちのせいにする人がいるかもしれません。でも、著者も訳者も出版社もそのような責任は負いかねます。
人生にはリスクがつきものです。とりわけ、お金に関してはそうです。
賢くなりましょう。お金を稼いで、しっかり貯め、賢く投資しましょう。
愚かなことに手を出してはいけません。
お金を賢く扱えば、あなたが億万長者になれる可能性は高まります。
本書には一部アメリカ特有の記述がありますが、気にしないで読み進めてください(1ドル100円で計算)。
きっと読み終えた頃には、お金の本質がわかり、「稼ぐ力」「貯金力」「投資力」の“3つの力”がついていることでしょう。大人も子どもも、一緒に楽しみながら読んでみてください。
★★★売れてます!親子で学ぶ「億万長者マインドセット」!
4月からスタートした、高校の「資産形成」「投資」の教科書に最適!
全連載はこちら!★★★
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