ウィリアム・W・ケリー William W. Kelly
1946年生まれ。アメリカ・マサチューセッツ州のアマースト大学を卒業後、ニューヨーク州のコーネル大学で医学博士号を取得。1980年にブランダイス大学で社会人類学の博士号を取得し、イェール大学の教授となる。山形県の庄内地方でフィールドワークを重ねた。現代日本社会における農村生活、社会の主流、スポーツの持つ役割など広範な論文を発表している。日米の学術交流促進などにより2009年に旭日中綬章を叙勲。共著に『〈日本文化〉はどこにあるか』(春秋社)。

【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ】

虎とバット 告知情報ウィリアム・W・ケリー:著
高崎拓哉:訳
価格(本体):1800円+税
発行年月:2019年6月19日
判型/造本:46並製、332 ページ
ISBN:978-4-478-10766-9

虎とバット
阪神タイガースの社会人類学

なぜ我々は、“ダメ虎”でも愛してしまうのか?
 
「阪神タイガース」という、さして強くもないのに関西で圧倒的な人気を誇る球団について、アメリカの名門、イェール大学の教授がフィールドワークを重ねて記した書。
なぜ阪神タイガースは多くのファンに愛され続けているのか?
その理由を、社会人類学的、民俗学的見地から分析する。
ロバート・ホワイティングの名著『菊とバット』以来の、外国人著者による本格的日本プロ野球論!

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<目次>
第1章    阪神タイガースの野球とは
第2章 タイガース野球のリズム――スタジアムとシーズン
第3章 グラウンドの選手たち――ルーキーからベテランまで
第4章 ダグアウトにて――監督とコーチ
第5章 オフィスの内情――フロントと親会社
第6章 スタンドの観客たち――ディープなファンとライトなファン
第7章 プレス席の中――スポーツ日刊紙と主流メディア
第8章 教育者としての野球、娯楽としての野球
第9章 職場のメロドラマと二番手のコンプレックス
第10章 変わりゆくスポーツワールド――現在の阪神タイガース