「最後の最後の詰め」が
大きな成功につながる

 このように、扉の前に立っている期間では、冷静にしっかり準備をし、最後の最後の詰めまで怠らないようにすることが不可欠です。

 この期間にいる人は、「新しいステージで自分はやっていけるか」といった恐れや不安を少なからず持っているものです。

 ですが、扉の前、つまり大きなチャンスをつかむ目前までたどり着くと、恐れや不安などないと自分に思い込ませて、急いで扉をこじ開けようとしてしまいます。
 準備もせず無理にこじ開ければ、せっかくの大きなチャンスも逃してしまいます。
 それだけでなく、自信喪失にもつながりかねません。

 まだ経験してしないことに対して、恐れや不安は誰にでもあります。
 そこから目を逸らさず、きちんと受け止めることもまた、準備です。
 今までの経験を生かして本領発揮できるよう、扉の前に立っている期間を有効に使いましょう。

龍神からカギを受け取って扉を開けると…©伏田光宏
拡大画像表示

 無事に龍神からカギを受け取って扉を開けると、これまでとは明らかに景色の異なるステージが待っています。

 自社の新たな価値に気づくようなチャンスが訪れたり、社会貢献感が高まる人もいるでしょう。
社員のやりがいにもつながり、結果、業績も上がります。

 扉の前に立てる人の多くは、その前に「トンネル期間」や「踊り場期間」といった苦しい期間を乗り越えてきています。
 多くの経験と数々のチャンスを手に入れたうえで、今、大きな飛躍の時を迎える直前の大事な期間だということを冷静に受け止めて、しっかり準備しましょう。

※本稿は特別な書き下ろしです。