誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
何をやってもうまく行かない人の根本原因
何をやってもうまくいかない、なんてことがありますよね。その原因は、ズバリ「焦り」なんです。何ごとも焦るとうまくいかないのです。
自分自身もそうですが、焦っている人と組んでもうまくいきません。
この焦りというのは、「早くなんとかしたい」「早く思い通りの結果を手にしたい」といった思いから落ち着きがなくなる状態です。
肩の力を抜くことの大切さ
逆にうまくいくときは、うまい具合に肩の力が抜けています。
アテクシ自身、以前、念願の著作を出版できたものの、いろんな出版社から何冊出しても売れないことが続きました。
あのときを振り返ると、「次の本で絶対に売れたい」と執筆中から焦って、肩に力が入っていたんですね。
焦りは他人モードで
動かされている状態
しかし、日々肩の力を抜いてX(旧・Twitter)に投稿しているポスト(ツイート)をまとめた『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』を刊行したら、これが売れたんです。
こうした自分自身の経験を踏まえても、「ダメ元でいいや」「ダメかもしれないけれどやってみよう」と、ある程度リラックスして焦らないほうがいい結果を招くことを強く感じます。
それは自分モードで考えたり行動できたりするからだと思うんです。つまり焦りというのは、他人モードで自分以外の外的要因に動かされている状態だから、いい結果がともないにくいのです。
“無意識の焦り”にご注意を
他人に動かされていたら楽しくはありませんよね。むしろ苦しい状態です。しかし、自分が主体的に考えたり行動できたら、おのずと楽しくなります。
基本的には、焦ることなく、自分モードでのびのびと考えたり行動したりするほうが、うまくいく確率は高まります。自分が焦っていたり、焦っている人と組むと、ほぼうまくいかない。
本当にうまくいきたいのであれば、「ダメで元々」と思ってのびのびやってみたほうがいいです。自分自身が楽しくやれることって、すごく大事なんです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。