ウソみたいに仕事が進む!「たった10秒」でやる気スイッチが入るテクニックとは?「予想以上に作業に時間がかかる」「時間をかけたのにミスをする」といった問題は、集中力が不足しているからではない。一度に1つの事柄に対して約20分しか集中できないという人間の脳の特性が影響している(写真はイメージです) Photo:PIXTA
*本記事は本の要約サイト flier(フライヤー)からの転載です。

おすすめポイント

 私たちがいま生きている時代は、「アテンションエコノミー」と呼ばれ、消費者の注意力が経済的価値を持っている。世界中の優秀な頭脳が生み出したインターネットサービスのなかで、可処分時間の奪い合いが行われている。溢れる情報を取捨選択し、数多の誘惑に勝ち、何かに「集中」することは容易ではない。

『やる気ゼロからフローに入る  超・集中ハック』書影『やる気ゼロからフローに入る 超・集中ハック』 伊庭正康著 明日香出版社刊 1760円(税込)

 本書では、集中力を高めるための47のハックを紹介している。集中力がない自覚のある要約者は、本書を読了後約2週間、10個目のハック「何かに気が散るなら紙に書き出す」を実践してみた。紙に書かれた煩悩リストを見ていかに集中力がないかを痛感しながら、「他のことに取り組みそうになったら紙に書き出し、まずは目の前のタスクを終わらせる」ことに注力していくうちに、シングルタスクを徹底する習慣が身についてきたことを実感している。

「会議に参加中、メールを返信しながら、カレンダーで次の予定を確認する」「試験勉強をしないといけないのに、数分後には手元にあるスマホをいじっている」。学生、社会人を問わず、そんな経験がある人はぜひ本書を手に取り、47のハックのうちどれかを試してほしい。「集中している」とはどういう状態か、実体験のなかで少しずつわかってくるだろう。すべてを試すのではなく、自分ができそうなものや必要なものに絞って「集中的に」実践するのもいいだろう。(Saki Amano)