ビックカメラ、エディオン、ケーズの9月売上高はそろって前年割れ…「新たな難局」に直面へPhoto:Diamond

新型コロナウイルス禍が過去のものとなりつつあるが、多くの業界においてコロナ前への完全な逆戻りは起きず、新たな事業環境に突入している。そこで上場約50社、15業界の月次業績データをつぶさに見ると、企業によって業績の明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「【月次版】業界天気図」。今回は、2023年9月度の家電量販店編だ。

ビックカメラ、エディオン、ケーズ…
3者揃って減収に

家電量販店の主要3社が発表した23年9月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯ビックカメラ+コジマ(ビックカメラ)の売上高
 9月度:同98.8%(1.2%減)

◯エディオンの全店売上高
 9月度:同98.1%(1.9%減)

◯ケーズデンキ(ケーズホールディングス〈HD〉)のグループ売上高
 9月度:同98.7%(1.3%減)

 9月度の実績において、今回取り上げる3社全てが前年実績に届かなかった。

 さらに、時系列に沿って各社の数値を分析すると家電量販店が直面している「不都合な傾向」が見えてきた。