イスラエル待ち受ける市街戦の地獄絵 ガザ侵攻ならPhoto:Ahmad Hasaballah/gettyimages

【テルアビブ】パレスチナ自治区ガザ地区の通りでイスラエルが最後にイスラム組織ハマスと戦ったとき、アリエル・バーンスタイン氏は20歳のイスラエル軍歩兵だった。戦いは「幽霊を追いかけているようだった」と同氏は話した。

 7週間続いた2014年の戦闘のうち2週間、バーンスタイン氏が所属していた中隊は人里離れたパレスチナの民家に身を潜めてハマスの狙撃をかわし、地下を走る秘密のトンネルから飛び出してくる戦闘員を待ち構えた。ハマスのミサイル攻撃を受けたときは、仲間の命を救おうとしたがだめだった。

「不気味で異様な状況と化していた」。バーンスタイン氏は同年、ガザに入った最初のイスラエル兵士の一人だった。「われわれにとって、(ガザは)一つの大きなわなだった」