大ヒットの可能性を秘めた減量薬で、米規制当局の承認までに数年かかると見込まれるものが、すでにオンライン上で販売されている。これは未承認減量薬を扱うグレーマーケット(非正規流通市場)の活況を物語る最新の事例だ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の調査で明らかになった。  米製薬大手イーライリリーが開発中の新薬「レタトルチド」を取り扱う業者が何百にも上ることをWSJは突き止めた。大半は中国の販売業者で、メイドインチャイナ・ドット・コムなどのサイトで注文を受け、米国の消費者に直接配送している。