正解は 4
解説 最も株価への影響が小さいのが、④の交通事故による渋滞です。毎日のように発生しているため、それだけが原因で株価に影響を与えることは考えにくいでしょう。
一方、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的流行)やロシアのウクライナ侵攻などの世界的な異変、個人情報の漏えいや粉飾決算など経営に大きな影響を与える事件をきっかけに、株価が大きく変動するケースはよくあります。
ただし、ネガティブなニュースだからといって、必ずしもすべての株価が下がるとは限りません。
ネガティブなニュースで上がる株
新型コロナウイルスが猛威をふるって、多くの国々で外出自粛やロックダウンが実施された際、客足が遠のいた観光業やホテル業、外食業に関連する会社の株価は大きく下がりましたが、逆に宅配の出前館(2484)、オンライン診療を手がけるメドレー(4480)、宅配便のSG ホールディングス(9143)など、在宅需要をとり込んだ会社の株価は大きく上がりました。
新型コロナウイルスの感染が拡大しはじめた2020年1月末に比べると一時、出前館の株価は4倍近く、メドレーとSG ホールディングスの株価は約5倍になりました。
このように、ある一方の見方からすると株価にネガティブなインパクトを与えるニュースであっても、着眼点をかえてみれば、ポジティブなインパクトを得られる株があるのです。
ポイント 株価に悪影響を与える情報に株価上昇のチャンスもある
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。