苦闘を続けていた侍ジャパンが、オランダに快勝してアメリカ行き(決勝トーナメント・準決勝)を決めた。

 今後は12日に、敗者復活戦を勝ち上がったオランダと再度、1組の1位か2位かを決める試合を戦い、準決勝が行われるサンフランシスコへ乗り込むことになる。

 こうなると気になるのは2組からどこが勝ち上がってくるかだが、2組の2次ラウンドが始まるのは12日からで、相手は読めない。いずれにしても世界のベスト4だから、どこと戦うことになっても強敵であることは間違いなく、シビれる試合になるはずだ。

番狂わせを見せたオランダ
2次ラウンド進出を決めたイタリア

 ところで今回、1組で快進撃を見せたのがオランダだ。日本との対戦では4-16と大敗を喫したが、日本のライバル韓国が1次ラウンドで敗退したのはオランダに敗れた(0-5)のが大きかったし、2次ラウンドの初戦は強豪キューバにも6-2で勝った。敗者復活戦でも再びキューバを相手に7-6のサヨナラで競り勝っている。

 一方、2組の1次ラウンドD組ではイタリアが快進撃を見せている。メジャーリーガーが顔を揃えるメキシコとカナダに連勝。アメリカには敗れたものの2次ラウンド進出を決めた。

 両国とも過去2回のWBCに出場しているが、オランダは06年→1次リーグ敗退、09年→2次ラウンド敗退、イタリアは06年→1次リーグ敗退、09年→1次ラウンド敗退と早々に姿を消した。また、オリンピックやIBAFワールドカップ(WBCの前からある国際野球連盟主催の野球世界一決定戦)でも、下位で終わることがほとんどだった。

 なお、WBCが第3回(今回)から国際野球連盟公認の野球世界一決定戦になったことによりIBAFワールドカップは廃止され、2015年から「IBAFプレミア12」という大会が開催されることになった。最後のワールドカップとなった2011年大会ではオランダが初優勝している。