資産18億円！ 87歳、現役デイトレーダーの「ペットショップ経営★秘話」

テレビ・ネットで「日本のウォーレン・バフェット」と話題！ 1936年（昭和11年）、兵庫県の貧しい農家に4人兄弟の末っ子として生まれた。高校を出してもらってから、ペットショップに就職。そこでお客だった証券会社の役員と株の話をするようになった。そして19歳のとき、4つの銘柄を買ったことが株式投資の始まりだった。あれから68年、バブル崩壊では10億円あった資産が2億円にまで減った。しかし今、資産は18億円まで増え、月6億円を売買しながら、デイトレーダーとして日々相場に挑んでいる。隠しごとなしに日常生活から投資法まで全部書いた話題の書『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え　資産18億円を築いた「投資術」』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものをお送りする。

薄給のペットショップ
に嫌気がさす

私は動物が好きなので、ペットショップの仕事自体は楽しかったのですが、給料が安いことには不満がありました。

当時、私と同じく高卒で働きだした同級生の初任給が1万4000円くらいだったのに、私の給料はたったの5000円。しかも、交通費は自腹です。

当時、交通費が月1500円くらいかかっていましたから、差し引くと3500円しかありません。1万円以上もらえる同世代の人たちが、本当にうらやましかったのをよく覚えています。

ペットショップの
オーナー経営者に

そこで、1年ほどでそのペットショップを退職し、まだ20歳でしたが、国鉄の神戸駅の近くに貸店舗を借りて独立。

その後、がんばってお金を貯めて、土地・建物を買い取り、8坪ほどのペットショップを構えたのです。

独立して間もないころは交通費も惜しいですから、店で寝泊まりすることもよくありました。そのうち経営が落ち着いてから、結婚しました。

評価額の3倍で土地を売る

そうして独立してから15年ほどたった1970年ごろのある日、国鉄の神戸駅近辺の都市開発を行うということで、「ペットショップの土地を売ってくれ」との話を持ちかけられました。

話を聞いたところ、土地の評価額の約3倍にあたる1500万円で買ってくれるということだったので、喜んで売ることにしたのです。

ちょうどペットブームも下火になってきたこともあり、その提案は"渡りに船"でもありました。

予想外の大金を手に入れ
あまり仕事をしなくなる

私のペットショップ周辺の7軒ほどの店が、土地の売却に応じたと記憶しています。

いまその土地には、立派なビルが建っています。また土地代に加えて、神戸市から営業補償などの費用ももらうことができました。

悪知恵が働く経営者は、従業員の数を水増しして申請することもあったみたいですね。私はそんな悪いことはしていませんが、予想外の大金を手に入れたのは事実。

その後数年は、あまり仕事をしませんでした。

※本稿は、『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え　資産18億円を築いた「投資術」』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。