「俺はだめだ」。当局によると、先々週末、米アラスカ航空の非番のパイロットはそう言った後、飛行中の民間航空機のエンジンを停止させようとした。この事件を受け、パイロットのメンタルヘルス(心の健康)の診断・治療方法を巡る長年の議論が再燃している。規制当局や擁護団体によると、パイロットは冷静な自信家として描かれることが多く、精神的につらいと感じていることを明かしたり治療を求めたりすることを控える場合が少なくない。失職やキャリアへの悪影響を恐れているからだという。この事件にアラスカ航空のパイロットの精神状態がどう関係しているかは定かでない。当局によれば、パイロットはその後、うつ病を患っており、最近友人を亡くしたと供述した。
航空業界のひそかな悩み、パイロットの心の健康
キャリアに響くことを恐れて治療を受けないことが多い
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