人工知能(AI)を巡る期待がはち切れんばかりだった他のテック大手に比べ、米アップルは今回の決算シーズンでクリアすべきハードルが最も低いように思えた。時価総額世界一の同社は、それでも完全にクリアするには至らなかった。2日発表された7-9月期(第4四半期)決算は少なくとも、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」最新版の滑り出しが絶好調とはいえないことを示唆した。アップルはいつも通り、期末の約1週間前にあたる9月下旬に新製品「iPhone 15」シリーズを発売した。7-9月期のiPhoneの売上高は前年同期比3%増の約438億ドル(約6兆5200億円)で、アナリスト予想と一致した。だが、比較対象となる22年同期は10%増、「iPhone 13」シリーズの需要が驚くほど強かった2021年は47%増だった。
アップル決算、投資家は満足せず
新型iPhoneの伸び悩み露呈、中国を巡る懸念が誤りではないことも示唆
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